プランタス 日々のブログ

2015/01/09

しあわせな一日

イベントフルな年末年始も峠を越して、今日は久しぶりに何もない日。お天気もどんよりとした曇りで、寒いけど雪が降るわけでない。


犬のさつきとの日課の散歩にも目新しい発見はないけど、湿った砂利道に散った松葉が美しいなとか、静かで変化の少ない針葉樹の森も、じっと立ってみていると小さな鳥がたくさん忙しく飛び回っている事に気づく。

なんてことのない日々のありがたさ。


黙々と山道を歩きながら、『ありがたい』という言葉について思いなおしてみる。


近頃の若い人の言葉なら「ありえねぇ~」とかいうかな(^^;)。
本当にありえない、まさにamazing なことがらに感謝の意をこめて、『有り難い』と、どの時代に誰が最初に口にしたのだろう。びっくりするようなステキな出来事、人の心遣いに、自分のような者には『ありえない』ことと謙遜して、感謝した。


しかし、今日のようななんて事のない日に、私はあえて思う。「当たり前」の「平凡な」、昨日と同じような毎日、ともすればもっとも『あり得る』日々につくづく感謝。家族が顔をそろえ、ちょっとぐらい虫の居所が悪かったりしても、だいたい同じ時間にお風呂に入り、食卓につき、何の疑いもなくあたりまえの床につく。
小さな事でも、特別ではないことがらが突然できなくなったら、それはちょっと足元がぐらぐらゆれるような感じ。楽しいイベントなどでいつもと違うならいいけど、何かトラブルがあって、お風呂に入れないくらいならともかく、疑いようのない憩いの場が奪われたり、あるいは誰かが突然一緒に食卓を囲めなくなってしまったら…そんなことが突然、誰にでも『あり得る』こと。


だからやっぱり「あり難い」ことはありがたい。


誰に言うわけでもないけれど、今日もありえないような平凡な日常をありがとう。



そんな気持ちを大切に、あたらしい一年を過ごせますように。



こちらは1月3日。「ありうる」けど、記録すべき特別な日.


美しく輝いた朝の散歩風景より